Pile up my life

自分で考える練習

ご自愛できていなかった


図書館で本を選びながら、今日のお昼は何を食べようかと考えた。

何か買って帰っても良いけど、昨日もそうしたのでなんとなく今日はお金を使いたくない。でも家の冷蔵庫にすぐ食べられるような残り物も思い当たらない。

ここで出来合いのものを買って帰れば楽なんだけど、どうにかあるもので何とかならないか。(こう考えること自体最近では珍しくなっていた)

 

昨日は、ドラッグストアで冷凍パスタと菓子パンを買った。

どうしてもカルボナーラが食べたかったのだ。お金を出したらすぐ手に入った。

電子レンジで5分ほど温めて、食べたら一瞬でその幸せは終わってしまった。

ゴミを捨てたら全てが消え、余韻もあまりなかった。

 

さて私は今何が食べたいのか、考えた。冷蔵庫の食材を色々と思い浮かべる。

楽しくなってきて、結局スーパーへ向かった。

入り口の一番前で安売りされていたエリンギを手に取り、続いて80gほどの豚肉、ウインナーもカゴに入れた。他にも必要なものを少々買い、昨日よりもお金を使った。

帰宅後、豚キムチうどんを作って食べた。辛いものは自分一人の時しか食べられないから特別だ。

 

今の自分は何が食べたいのか、それをどうやって作るか、材料は何が必要か、これを考えるところから自炊は始まる。自分を満足させてあげるために自らの欲求を汲み取り、形にして味わうことは自分を大切に扱っているような気がして、これってセルフケアだと思った。買い物する時間、調理する時間、食べる時間、食器を洗う時間、ここまでが自炊で、工程が多く長いと感じる時もあるが、今日の私は「幸せの時間が長続きする」と捉えた。

 

プロが作った味を直感でパッと選べばよく、洗い物もしなくてOKな完成された幸せを買うのもいいけど、エリンギ!とかキクラゲ!海老!キムチ!苺!とか好きな食材に目を向けて何を作ろうかって考えるのも、自分を労る豊かな時間だと気が付いた。食べた後の満足感も違う気がする。

 

そうなってくると、部屋の掃除も洋服選びもあれもこれも全部ご自愛に思えてくるが

その辺は苦手分野になってくるので、また考えることにする。

 

 

タイトルだけ見て気になっていた本、読んでみよう