ICE -Ballad Ver.- feat. KAIRYU (MAZZEL) & REIKO を聴いて

密かにずっと聴きたいと思っていたものが公開された。

今までの傾向からBMSGが出してくるピアノアレンジバージョンてどことなくダサい印象が正直なところあるのだけど（SNSでは絶対に言えない）、今回はちょっと、お？？となった。

何よりREIKOとKAIRYUのヴォーカルが素晴らしかった。二人とも個性が強い歌声を持っているにもかかわらず、その相性がこんなに良いとは思わなかった。

特にREIKOの歌声は、脳を経由せず心にダイレクトに届き大きく揺さぶられる。切なさや色っぽさの中に少年ぽさが混じっていて愛さずにはいられない歌声だ。

KAIRYUは、以前はその個性というかクセがより強かったけれど、MAZZELというボーイズグループのメンバーになってKAIRYUらしいところは消さずに良い意味で他の歌声との調和が自然となされるようになった。彼の歌をソロで長く聴きたいという願望はあったので、今回デュオではあるけれどもたっぷり聞くことができて嬉しい限りである。

この「ICE」という曲はKAIRYUが所属するMAZZELのファーストアルバム「Parade」に原曲が収録されていて、私はリリース時からこの曲を鬼リピートしていた。これ、最初から２人の楽曲で良くないか？と思わなくもなかったが、今また元の９人バージョンを聴き直してみるとやはりこちらはこちらで良いのである。

まず楽曲が良い。楽曲プロデューサーは、MAZZELの楽曲も多く手掛けていて今日のJPOPやKPOPでその名を見ない日はないくらい様々なアーティストに楽曲提供をしているALYSAさん。「あ、この曲好きだ」と思いクレジットを見るとALYSAさんだったということが多々ある。「Parade」のアルバムで彼女が携わった楽曲は何曲もあるが、その中でもこのICEが一番好きな曲である。他のトラックとは少し違う毛色で、ゲスト歌唱しているREIKOぽさが楽曲そのものにも含まれている気がするのだ。だからMAZZELとREIKOがすごく綺麗に融合して聴こえてくるのかもしれない。

今回公開されたのはYoutube動画なのだが、目を瞑り、ノイキャンをして聴き入りたくなる至上のバラード曲である。

あと今回最も仰反ったのは、KAIRYUパートの「君が幸せならいいの」の高音に上がるところを原曲では力を抜いて歌っていたのが、２人ver.ではクレッシェンドで力強く歌っていたところだ。歌い方が変わると感情も違って聴こえるので、こういうバージョン違いはすごく強い旨味である。

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